昭和80年、関西地方のどこかの古い呉服店、夏の昼下がり。
い : 番頭はん。
番 : 何でっしゃろお嬢はん?
い : 番頭はんは、去年は海行きはったの?
番 : やぶから棒に何です? 海には、釣りしに出かけただけですわ。色っぱいことなんて何にもありゃしまへんで。
い : あのね、今年は水着を新調しようと思うてんけど、どんなのがええかと思って。
番 : ...そうでんな、やはりわては脚と尻が好きやさかい、ミニスカ型やショート・パンツ型はあきまへんな。脚が根元まで見えるやつやったら細かい好みはありまへんけど、
- 三位(ザザン!) ビーチ・バレーっぽい、スポーティーなセパレーツ。これは、トシ関係なく着られて無難でそこそこセクシィーかと思いますわ。
- 二位(ザザン!) ハイレグのワンピース。最近流行らないような感じもしますけど、大人〜な感じでわては好きですわ。
- 一位(パーパッパッパパー!) 黒か白、もしくは単色のビキニ。パッと見、下着っぽく見えるのがええなあ〜、と。
でも、どんな水着というより、やはり間近で見るのがええな、思いまして。海に行く前に、部屋で、「こんなの買っちゃったあ〜」なんて見せてくれたりしたら、もうたまりまへんな。
い : 実は今、この下に水着つけてん。見てくれる?
番 : ええっ!!
(続く)