連続小説
有り難いことに、マッチーさんに作っていただいた。すぐにでも本にできるようになってしまった。続編書かなくては。なぎのさんのはてな本の表紙のデザインする、と言って何にもしていなかったり。
昭和80年、関西地方のどこか。夏ももう終わりかけている、美作屋の開店前の店内。 旦 : 番頭はん、夏ですな... 番 : 旦那はん、いきなりどないしはりました。 旦 : 夏といえば海です。番頭はん、海へ行きたくはありまへんか。 番 : 釣りになら先々週行きまし…
夜も更けた、関西地方のどこかの町。美作屋のある、市内のメイン・ストリートから少し奥まったところにある、喫茶店兼バー兼ライブクラブ。週末は店の奥の狭いステージに楽器が置いてあり、セッションやライブができるようになっている。もともとはジャズと…
いとはん(25) 本名はなるべく出さないつもりだが、鈴緒なんてどうだろう? 関西地方のどこかにある古い町並みのある(赤穂、龍野、もしくは和歌山の海南あたりを想定しているが、はっきりとは特定しない)、美作屋という呉服屋のひとり娘。地磁気研究所の研究員…
昭和80年、関西地方のどこか。夏も、もう終わりかけている。 いとはんが番頭はんに見せた水着とは、いったいどんな水着だったのだろうか? そして、何故いとはんは番頭はんに水着を見てもらいたかったのか? 第一話で番頭はんがマニアックな好みを熱く語ったの…
昭和80年、関西地方のどこかの古い呉服店、夏の昼下がり。 い : 番頭はん。 番 : 何でっしゃろお嬢はん? い : 番頭はんは、去年は海行きはったの? 番 : やぶから棒に何です? 海には、釣りしに出かけただけですわ。色っぱいことなんて何にもありゃしまへんで…
昭和80年、関西地方のどこかの古い呉服店、夏の昼下がり。 い : 番頭はん。 番 : 何でっしゃろお嬢はん? い : 世の男性というものは、どんな格好が好きなのかしら? 例えば番頭はんは、どんな格好の女性に萌えはるのん? 番 : ...そうでんな、やはり何というか…