(sun) No.6188
David Byrne主演、Spike Lee監督の”American Utopia" を渋谷・シネクイントで観て来ました。
映画『アメリカン・ユートピア』公式サイト
残念な事に日本のマスメディアがあまり話題にしなかったせいなのか*1、上映されているのを知らない人が多いのではないか?
小生もTBSラジオ「アト6」*2を聴いていなければ知らなかった。
David Byrneといえば音楽映画の傑作、Talking Heads時代の"Stop Making Sense"
を思い出させるが、乱暴に云えばその続編。しかしそのパフォーマンスは別次元に進化している。
ステージにはドラムセットもアンプもマイクスタンドも置かず、キーボード、ドラム、パーカッション類はマーチングドラムのように肩かけのハーネスにつけてあり、歩きながら演奏できるようにしてある。David Byrneを含めた12の人ミュージッシャンがダンサーを兼ねている。
時にはミュージカルのように、時にはマーチングバンドの様に演奏しながらフォーメーションを取り、見事なライティングと共に素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれる。
12人分のヴォーカルマイク、パーカッション類のマイク、楽器の出力は全てワイアレスで、Shureのマルチチャンネルシステムがあってこそこのパフォーマンスが成立するわけだ。
69歳になるDavid Byrneの歌が格段に上手くなっているのも進歩。
タイトルと関連した政治的なメッセージ*3も、押し付けがましくなく程よいバランス。
ジャガーのヴィブラート・ユニットのついたギター*4で、ガンガンアーム使っているのにチューニングが狂わないのが不思議。絶妙なセッティングをしているのだろう。
良い物を見た。音楽好き、音楽映画好きは見るべき映画だと思う。予備知識があればより面白く、無くても楽しめる。
一緒に行った家人「イケおじを堪能できた」
ちょっとネタバレになっちゃいますが、David Byrneがサイクリストな事もあって、自転車が出て来ます。DavidはDahonかTern、ダンサーのChris GiarmoはBromptonに乗って来ます。