ロイ飯田の怠惰な考察

そのへんの野良おじさんの日記。音楽、自転車、町並み散策&路上観察、トマソン、歯医者看板、AMラジオ、お笑い&コメディ、ビア(特にエール、IPA)などを語ります。

内子→松山→今治

朝、内子の街を散策。街の人とのあいさつが心地良い。店を閉めるのも早いが朝も早い。造り酒屋らしき、面白いデザインの廃墟があった。これも大洲の煉瓦館のように再生して欲しいものだが。

内子駅から松山までは一両のディーゼル。ちょっと長いタイプ。

松山駅Kazさんとお別れ。Tikitとサイドバッグを手荷物預かり所に預け(ありがたい)、市電の一日乗り放題券を買い、市電で松山市内観光。昭和26年製の電車。木の内装、コンプレッサーとギアドライブのギュオーって音がたいへん賑やかなもの。

大街道で降り、足が自然に銀天街に向かう。甘い鍋焼きうどんのもうひとつの店、「アサヒ」に入ってしまった。どんだけ好きなんだよ。どうもこちらが甘い鍋焼きうどんの元祖らしい。こちらには卵入りが選べるので迷わず注文。テーブルの鍋を置くところはやはりデコラが溶けている。

松山市駅前まで歩いたら、「坊ちゃん列車」*1がいたので迷わず乗車。金具は真鍮、窓枠、椅子まで木の、美しいインテリアだ。セルでエンジンをブルルンとかけ*2、ポッポーという汽笛で出発。しかし乗り心地はクッションの無い椅子と相俟ってたいへん悪く、角を曲がると車輪が鳴り、車体がぶれる。車内放送は無く、車掌が来て生声で案内してくれる。当時もそうだったのだろう。

道後温泉に到着。謎だった、転車台無しに機関車の向きを変える仕組みがやっと見られた。
道後温泉は一番安い400円のコース。前来たときもそうだったなあ。

道後温泉からは最新のノンステップ電車。真ん中の床がホームとツラになっており、乗り易く乗り心地も良く、音もしない。技術の進歩は無駄ではないようだ。

途中単線区間もあるのだが、10分間隔の運行関わらず、見事に対向電車と行き違う。たいしたもんだ。大手町では珍しい電車同士の踏み切り(平面交差)がある。さすがにここでの振動はすごい。

JR松山からは2両の普通電車。発車音は「瀬戸の花嫁*3だ。愛媛には小柳ルミ子の歌がよく似合う。大洲城の下にいい感じの木造の家があって、「格子戸を くぐり抜け(私の城下町)」と脳内再生していた。
電車はスピードは出る(100km/hくらい)んだが、やはり単線なので対向車を待つ時間がかかる。シートの配置が良い。

今治駅の手前、波止浜で降り、サンライズ糸山を目指す。曲がるところに看板があり、たいへん解り易い。

サンライズ糸山に泊まり荷物を置き、今治市内へ。例によってフェリー乗り場を覗くが、さんふらわあ今治に寄るのを止めたり、大島行きフェリーが値下げしたり、しまなみ海道と高速道路の値下げが響いているようだ。船に乗るのも旅の愉しみなので、うまく存続して欲しいものだが。
商店街を行く。小さな水路にその店専用の橋があるのが面白い。蒲鉾店がやはり多い。

いい感じの煉瓦の倉庫があると思ったら、壁だけだった。建て替えた時に壁を残したのだろうか

今治城を外周だけ見る。城には松の木が似合う。「松風騒ぐ丘の上(古城/三橋美智也)」なんてフレーズが脳内再生される。いくつだ俺。コンクリート造りのようだが、たいへんに立派な城だ。平地に建っているので濠の幅が広く、石垣が高い。

漁港近くの猟師町には、高所ドアや原爆なども見られて楽しい。

そんな中、すごい建物を見つけてしまった。銭湯&ホテル「青雲閣」。ニコライ堂大浦天主堂かってデザインなのに銭湯&ホテル。ここに泊まって、屋上のとんがっているところに行けばよかった、と思い、こっそり中に入ったのだが屋上の入り口が見つからない。残念ながらホテルはやっていないのか。

夕食はこの地方のB級グルメ焼豚玉子飯。ご飯の上に切った焼豚を乗せ、よくある甘めのたれをかけ、半熟の目玉焼きを乗せたもの。初めて食べたが、こんなのはどこの家でも作れる。

さすが港町、今治には街のあちこちに銭湯がある。入ってみたかったが、また坂登ってサンライズ糸山に行くと汗だくになるので諦める。

サンライズ糸山に戻り、明日に備える。
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*1:「坊ちゃん」に実際に書かれているのは、先日乗った高浜線

*2:見た目は蒸気機関車だが、ディーゼルエンジン

*3:中島汽船の歌も曲調が近いし