ロイ飯田の怠惰な考察

そのへんの野良おじさんの日記。音楽、自転車、町並み散策&路上観察、トマソン、歯医者看板、AMラジオ、お笑い&コメディ、ビア(特にエール、IPA)などを語ります。

一億総ツッコミ時代

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)
タイトルが物語る、皆芸人気取り、皆批評家気取りな世相に警鐘を鳴らす本。指南書や自己啓発書みたいな文体だが、著者(マキタスポーツ)の声で読んでいると言っている事が頭に入る。
「メタからベタへ」「ボケとベタを取り戻せ」「季節の行事は大喜利のお題と思え」か。子供の頃から天邪鬼で、祭りや季節の行事が嫌いで、根っからのメタ&ツッコミ人間の小生には頭のイタイ話である。小生の生まれ育った北関東の田舎では、超真面目人間、体育系、右寄り軍国系、ヤンキーばかりで、小生のようなサブカル&メタ&ツッコミ人間は少数だったのだ。
でもメタ&ツッコミ人間ばかりだと確かに面白くない。ツッコミというより、クレーマーが増えたからテレビは面白くないし、子供は(安全かもしれないけど)がんじがらめの社会で育ち、物を買えばバカでもわかるような注意書きがしつこい。
完全にボケ人間にはなれないと思うけど、世の中面白く楽しくする為にも、ちょっとボケ方面に寄ってみようかな、と思ったりなんかして。
とはいえ、政治や経済に対しては「一億総ツッコミ」になってもいいと思うけど。政府や東京電力に対して、もっと突っ込んだり怒ったりしていいと思う。