埼玉を中心に関東郊外のロードサイドに点在するうどんの店、山田うどんについてマニアックに掘り下げる本。
山田うどんは埼玉を中心とした北関東のロードサイドに点在する*1し、トラックドライバー御用達の店で、グルメ的な観点で行く店でもないので*2、今までマニアックな観点で語られることもなかった。しかし企業や人に歴史はあるもので、製麺所からスタートして、学校給食のソフトめんメーカーとして有名になり、トライアンドエラーを繰り返し今のスタイルになったとか、麦食&武蔵野うどんの地で創業したのに、なぜ麺がやわらかいのか*3、など今まで殆どの人が気にもしなかった謎があきらかになる。
ひいては全国のうどん事情にもふれ、西日本も香川(&瀬戸内地方)の讃岐うどんだけが堅い麺だが、他は出汁がしみ込むやわらか麺だし、香川だけがうどん県ではないだろう、の意見に小生も賛同できる。小生も讃岐うどん、武蔵野うどん、富士吉田うどんのような堅いうどんも好きだ。
これ読んでいると、バカボン鬼塚の「おいらの山田うどん〜」のCMソングが脳内再生しつづける。