ロイ飯田の怠惰な考察

そのへんの野良おじさんの日記。音楽、自転車、町並み散策&路上観察、トマソン、歯医者看板、AMラジオ、お笑い&コメディ、ビア(特にエール、IPA)などを語ります。

シェイン

(sun) No.6538
前から観ようと思っていた、「シェイン 世界が愛する厄介者のうた」*1を渋谷・シネクイントで家人と観て来ました。ここは夫婦50割引が使えるのがありがたい。この先はネタバレを含みますのでまだ観ていない方は読まないでください。

プロデューサーはジョニー・デップ*2、監督はジュリアン・テンプル。
シェイン ・マガウアンが作ったアイリッシュ(ケルティック)・パンク・バンド、ザ・ポーグスは好きなバンドで、シェイン時代もシェインがツアー疲れで脱退した後、(元)ザ・クラッシュジョー・ストラマーが加入した新生ザ・ポーグスも観ている。
シェイン ・マガウアンの歴史はアイルランドの近代史と深い関係がある。
農業で暮らしていたマガウアン一族、アイルランドの大飢饉で地元で食っていけなくなったので一家で英国に移住。街中の結構良い学校に入れたにもかかわらず、差別*3と当時流行り始めたドラッグの売買で退学。
当時流行り始めたパンクにどハマり、ファンとしてまず有名になり、自分でもパンクバンドを作るがいまいちはねず。自分のルーツであるケルト民謡とパンクを合わせた、ザ・ポーグスを結成したところ徐々に売れて行く。でもツアーが忙しすぎて自分で作ったザ・ポーグスを脱退、その代わりにアルバムのプロデュースもした(元)ザ・クラッシュジョー・ストラマーが加入、というこれまたドラマチックな展開。ジョー・ストラマーのポーグスもこれはこれで良いのです。
シェインがヤクの売人野郎になろうが、パンク・ムーブメントに浸かろうが、彼を一切否定しない両親と妹がステキです。
残念なのはザ・ポーグスの他のメンバーにもスポットを当てて欲しかった。

あとここでは一切触れられていないが、ザ・ポーグスのちょっと前に、ディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズというバンドが有った事も覚えていて欲しい。
シェインよりケヴィン - ロイ飯田の怠惰な考察
終わって渋谷・GoodBeer Fausetsに。

家守堂(京都)・Paradice Lock(IPA,6.5/46)、Paranoid(Dark,7.1/37)、Golden Ace(Golden Ale,5/18)、Inkhorn Vacations Mysterys(7,sour)、TDM1874・下北ホワイト(6.9/45)、Style Brew Works・Bloom(Belgian Pale ale,5.4)、ピクルス、サーフ&ターフ(BBQ)、画像3枚目のブドウとリンゴの酒。

*1:原題 Crook of Gold : A Few Rounds with Shane MaoGowan

*2:シェイン に「お砂糖野郎」と言われている

*3:状況はちょっと違うが、日本における在日韓国人に対する差別と似たような物を感じる