ロイ飯田の怠惰な考察

そのへんの野良おじさんの日記。音楽、自転車、町並み散策&路上観察、トマソン、歯医者看板、AMラジオ、お笑い&コメディ、ビア(特にエール、IPA)などを語ります。

人と音楽の同時代性

telavivさんのダイアリーにもコメントしたのだが、どんなジャンルであれ、音楽をやっている奴は(プロは当然、学生の文化祭バンドでも)、自分のやっている音楽のルーツを知るべきだろう、と思っている。例えば日本のパンク系のガキバンドを聞いてパンクバンドをやりはじめたとする。

サークルに入って、昔のパンクバンドを遡って、DamnedやRamonesやStranglers、さらにはバンク以前のDr.FeelgoodやThe Whoを聞いている奴を「オタク」などと罵る奴は、自分がいかに愚かなのかが解っていない。

確かに音楽でも、お笑いでも、自転車でも、その世代なりのつぼ、みたいなものはある。例えばテレビのお笑いでも、俺はドリフ、欽ちゃん、伊東四朗&小松政夫モンティ・パイソンあたりにひっかかる世代だが、20歳くらいの奴にそれがどんなに面白いかを言って聞かせたり、DVDを見せたところで、自分がリアルタイムに味わった面白さは伝わらないだろう。

それはしょうがない。でも今からお笑いをやろう、という奴は、昔の人達がどういうことをやっていたのか、くらいは知っておいてもいいのではないか。

昔のお笑いを見るのは結構難しいことだが、昔の音楽を聞くことは結構簡単だ。CDも安く売っているし、先輩達にLPやCDを貸してもらってもいいだろう。

そういう俺も、今はブルーズやアイリッシュ・フォークなんかを聞いていても*1、80年代ロックが体の芯から滲み出ていたりするのだが。

*1:今聞いている音楽は、英米のルーツ・ミュージックと、日本のバカ歌という両極端