ロイ飯田の怠惰な考察

そのへんの野良おじさんの日記。音楽、自転車、町並み散策&路上観察、トマソン、歯医者看板、AMラジオ、お笑い&コメディ、ビア(特にエール、IPA)などを語ります。

乗り鉄旅2022春4 大井川鐵道

(tue) No.6484
今日(4/10)は大井川鐵道に乗る。本数が少なく、新幹線の駅からも遠く、静岡に行ったついでにちょっと乗れるような物ではなかったので、今まで乗った事が無かった。大井川鐵道に乗るには少なくとも一日使うつもりで乗らなければいけない。なかなかハードルが高いところだ。本当なら寸又峡温泉などに泊まって、一泊二日で行くのが良いだろう。次来るなら、家人と泊まりで来たい。

周遊券(4900円、二日使えて系列のバスにも乗れる)を買って、金谷から昭和33年製の元南海電車。シートの継ぎはぎが泣かせる。スプリングもヘタってる。窓が汚く、外が見辛い。後付けで料金と次止まる駅を表示するデジタルサイネージがあるのがちょっと有難い。これが未だに現役というのがすごい事だ。

次の新金谷は車両基地が有って、色々なところで現役引退したのだろう車両がある。もう直す気無いだろう、という感じのボロも有る。
大井川と川根茶の茶畑を見ながら、終点の千頭駅へ。大きな駅だ。

ここからまたしても走る文化遺産井川線に乗り換える。軌間は同じ国鉄規格(1,067mm)だが車両が明らかに小さい。戦前に中部電力がダム工事の資材運搬の為に敷いた鉄道を旅客用にした物で、狭いトンネルを通る為車高が低い。席で立つと頭が当たる。前の客車に運転席が有り、後ろのディーゼル機関車を遠隔操作する、台湾の阿里山森林鉄道と同じスタイル*1。車両間は行き来出来ない、空調(扇風機も)無し、暖房も見当たらない。冬は寒そうだ。ドアは手動だ。

車掌さんが良く働く。手動ドアの開閉、機関車連結のアシスト、観光案内の放送、車内清掃。
途中のアプトいちしろ-長島ダム間はダム工事の影響で新線になって、急勾配になったので一駅だけアプト式電気機関車を足して急坂を登る。だからこの区間だけ電化されている。
終点、井川は何も無い。以前は食べ物など売っていたような形跡はある。昼時だし、何か売ればいいのに。
来た列車で一駅(と言っても20分かかる)戻って、閑蔵駅からバスで千頭駅へ。ボロいバスだが、圧倒的に早くて快適。車窓から湖上駅が見える。とはいえ走る文化遺産井川線は大事な観光資源。わざわざ行って乗る価値が有る。

千頭駅から来たときと同じ元南海電車に乗って金谷駅。JRに乗り換え帰宅。

*1:こちらは軌間762mmの軽便鉄道