ロイ飯田の怠惰な考察

そのへんの野良おじさんの日記。音楽、自転車、町並み散策&路上観察、トマソン、歯医者看板、AMラジオ、お笑い&コメディ、ビア(特にエール、IPA)などを語ります。

ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男

5〜6月は気になる映画が多い。ジャズ・ドラマーを描いた「セッション」、テリー・ギリアム監督の「ゼロの焦点」じゃなかった「ゼロの未来」など。でもそれより気になった、ジェームス・ブラウン(James Brown)の伝記映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男」を相方と観て来た。渋谷シネクイントにて。

やはり観るべき点は

  • JBがゴスペル→ブルーズ→ブルーズからコード進行とメロディをちょっとずつ削っていって、ファンクを作り上げた経緯
  • 映画の発案者はMick Jagger(出て来ます)
  • この時代の黒人ミュージッシャンが必ずぶち当たる、人種差別問題
  • 恩人であり、相棒でもあるBobby Bird*1との妙な友情
  • キャリアの初期で出会う、Little Richard*2
  • Maceo Parkerや"Bootsy" Collins、マネージャーのBen Bartなどの周りの人々
  • 衣装と楽器*3

惜しい点は、

  • 時間が行ったり来たりして解り難いこと
  • 同時期の他のミュージッシャンとのエピソードが薄い
  • シャウトした後にぶっ倒れて介抱されるくだりはあったが、何度も出たり引っ込んだりするような、それ以外のお約束演出が描けていない

それをやると長大な時間になるのでやっていないんだろうなあ。ともかく、楽しめて知識も得られて、観た人同志で語れる良作です。
見終わって、東急本店奥のGoodbeer faucetsへ。

*1:JBが「ゲロッパ」と言うと「ゲロンラ」で返す人

*2:ナイスキャスト&ナイス演技!

*3:とはいえマイクの立て方など、PAシステムの進化は映像で追いついていなかった。でもそれは映画の面白さとは関係ないので良しとしましょう